事務用ファイルで圧倒的な市場シェアを誇るキングジム。ブルーの表紙のファイルやバインダーには、学校や会社で、誰もが一度はお世話になっているに違いない。また、電子文具事業も拡大し、ラベルライター「テプラ」は、ファイルと同様に圧倒的なシェアを持つまでに成長している。
この文具メーカーが会計システムをCOMPANYに刷新した理由は、カスタマイズせずに長く使えるシステムを探していたからだった。
経理業務の効率化に取り組んできたキングジム経理部。1999年に現行の会計システムを導入したが、多くのカスタマイズを施したため、その後のバージョンアップが滞っていた。既にサポートも終了しており、機能改善は望めず、端末クライアントの対応OSも制限されているため、社内のパソコンやネットワークの入替も容易に行えなくなっていた。会計システムが足枷となってしまったのだ。
2004年春、検討を重ねた結果、現行システムをバージョンアップし、新OSに対応するよりも、まったく新しい会計システムを導入することが決定された。
「再カスタマイズをすれば、新OSには対応できるが、コストも時間もかかる。数年後に再びシステムを検討するという作業はもう繰り返したくない」という意向が強く働いたためだった。
経理部の担当者は新システム導入に向けて、国産ベンダーの製品を中心に、情報収集を開始した。
「当社の規模から考えて、情報収集段階の当初から、外資系ERPパッケージの採用は考えていませんでした」と担当者は振り返る。
「ワークスのCOMPANYも、大規模なシステムということを聞いたので、正直言うと当社には合わないのではないかと思いました」
だが、その一方で、担当者はCOMPANYが掲げる「ノーカスタマイズ」のコンセプトに魅力を感じたという。
同社経理部が新システムを検討するにあたって重視したのは、会社の規模に合っていること、入力した情報がリアルタイムに反映されること、伝票レスなどが挙げられたが、一番のポイントは「カスタマイズなしで導入できること」だったからだ。
「デモを見たときには、沢山の機能があり、規模が大きすぎるのでは?という議論に再びなったが、それもノーカスタマイズだからこそだという意見が出てきました」
新システムの導入を機に、キングジム経理部では伝票レスを実現し、承認フローもシステム内で完了させたい意向がある。
市場に出ている大多数の会計システムは、既に承認機能を備えているが、「起票した人と承認する人の相関関係まで考えられた承認ワークフローを備えたものは少ない。COMPANYにはそれがありました」と、キングジム経理部では、COMPANYが人事給与パッケージで培ってきた機能が会計シリーズにも反映されていることを実感したという。
実際、社内上層部に検討結果を上申した際にも、人事・給与ユーザー企業が一定のコストで高いROI(投資対効果)を出していることをはじめ、「拡張性が高いため、将来を見越して安心して使える」点が、高い評価を受けた。
キングジムでは現在、導入作業が進行中である。今後はグループ内の経理業務を効率化し、決算処理をスピードアップさせることを目指している。また、将来的にはシステム・運用を含めた会計業務コスト削減の実現を目指している。

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