株式会社東海理化様

システムを使い尽くす!
システム集約による固定資産業務の効率化を実現

株式会社東海理化様

東海理化様は「快適を叶える」「安心で支える」「安全を守る」をテーマに、主に国内の大手自動車メーカー向けに自動車用のスイッチ類、シフトレバー、シートベルトなどを製造・販売しております。最近では既存のセキュリティ技術を活用した、スマートフォンでさまざまな鍵を施錠・開錠できるデジタルキービジネスや、自動車部品に使うマグネシウム加工技術・磁気センサー技術を活用した商品・サービスの企画、開発など、新規事業領域への参入にも力を入れて取り組んでいます。また国内外に多くの拠点を有し、日々グローバルでのものづくりに取り組んでおります。今回はHUE Classic Assets Managementで行っている固定資産業務について、経理部の皆様にお伺いしました。





インタビュー参加者:

経理部 プロジェクト推進室 主幹 北原 幹也様

経理部 財務室 主幹 三輪典弘様

製造業の高度な固定資産管理をHUE Classicにて実現


―まずはじめに、資産管理領域における利用機能についてお聞かせ下さい。


北原様:
固定資産、建設仮勘定、資産除去債務の機能を利用しています。主に利用しているのは固定資産と建設仮勘定です。
建設仮勘定については、前工程の設備投資管理システムから検収したデータを取り込んで計上し、使用開始されたものを固定資産へと振替えています。
また、固定資産については、通常の減価償却のほか、除却や移動等の台帳管理、シミュレーション計算、償却資産税、法人税などの税務の機能も利用しています。


―管理されている規模や管理する対象、拠点数についてはいかがでしょうか。


北原様:
固定資産については、無形資産も含めて10万件程度管理しています。建設仮勘定は外部購入のものが月200~300件程度となっています。
他社と比べても固定資産の件数が多いということはよく言われます。

三輪様:
管理対象の資産としては工場で使用する機械と金型が多いです。主な拠点としては本社および国内4工場ですが、固定資産を管理している部署は50~60にのぼり、関係者数が多い業務となっています。

自社開発システムからの脱却により固定資産管理業務を大幅改善!


―HUE Classicをお使い頂いている中で特にメリットを感じているのはどの部分でしょうか。

北原様:

業務の効率化という点と、法改正への対応がスムーズに行えるところにメリットを感じています。
HUE Classicを導入する前、弊社では自社開発のシステムを使っており、例えば利益計画のための償却シミュレーション計算を行うにも手作業が必要であったり、エラーが発生したりで膨大な時間が掛かっておりました。HUE Classicであれば、必要な情報を取り込んでおけばシステムが自動で計算をしてくれるので、手間がかからず非常にメリットを感じております。

三輪様:

法改正についても自社開発システムを利用していたため課題がありました。
過去の大規模な法改正があった際には、自社開発システムの計算式をすべて手作業でメンテナンスしました。それ以外にもエクセルで個別台帳を持っていて、償却資産税の台帳のロジックも手動で直すなど、法改正対応の度に手作業によるコストが発生していました。HUE Classicでは、法改正の対応はすべて無償バージョンアップで提供されるため、この点が非常に効率化されました。直近では建物付属設備の定額法対応について、バージョンアッププログラムが速やかに提供されたため、スムーズに対応を終えることができています。


経験豊富なコンサルタントによるサポートでスムーズに導入を達成!


三輪様:
HUE Classicの導入は、「システムを入れ替える」というだけでなく、様々なシステムやファイルに散らばっていた資産の情報を一元化していくという、非常に難しいプロジェクトでした。ワークスのコンサルタントからは、システムの使い方のレクチャーのみならず、従来の台帳からの移行方法についても積極的なアドバイスをいただいたため、プロジェクトを円滑に進めていくことができました。豊富な経験に基づいて的確なアドバイスをいただけたことに、大変感謝しています。

継続的な改善活動により更なる工数削減を目指す


―弊社のシステムに移行した後も継続的な改善をされていると伺いましたが、どのように進められていますか。

北原様:

HUE Classicを導入するにあたって経理部員の4人工相当を削減するという目標がありましたので、効率化のための活動を常に続けています。
例えば、建設仮勘定の領域では資産の使用開始(固定資産振替)時期を登録する自社開発システムが残ってますが、ワークスの開発の方と「開発アセスメントサービス(*)」にてお話した際に、この領域をこれまで使っていなかった機能でカバーできることを教えていただきました。
建設仮勘定業務をここまで深く標準機能で実現できることを知り、改めてカスタマイズの必要なく利用できるシステムであることを実感しました。
現在、すでに機能利用のための設定は完了しテストも問題がなさそうなので、これから利用者にも機能を展開していく予定となっています。

* 開発アセスメントサービス:HUE/HUE Classicの開発者がお客様にて製品の利用状況を伺い、より機能を有効に活用するためのアドバイスを無償で受けられるサービス

―建設仮勘定の領域以外にも改善に取り組まれているところはありますか?

北原様:

アウトプットの部分で改善をしたいと考えております。四半期決算で利用するデータや監査等で使うデータについても、できるだけ出力したままの状態で使えるように工夫していきたいと考えています。以前も、@SUPPORT(*)にて固定資産、建設仮勘定など各機能の増減集計表を出力する方法についてご質問をしたところ、利用可能な機能をすぐにご教示いただいたため、今後利用できるかどうかの検討を進めています。普段はなかなか意識することのない部分だと思いますし、毎四半期の少しの手間ではありますが、継続的に負荷を削減していくことでさらなる業務改善を目指したいと思っています。

*@SUPPORT(アットサポート):ワークスアプリケーションズ・エンタープライズが提供する掲示板サービス。
 導入~保守まで開発やコンサルと効率的にコミュニケーションを行うことが可能。

より一層の業務改善のため目指すのは「HUE Classicの使い倒し」


―今後、HUE Classicを使った改善活動の展望についてお聞かせ下さい。

北原様:

HUE Classic導入により「HUE Classicの使い倒し」を中心とした継続的な改善マインドがより一層強くなりました。HUE Classicはとても多くの機能があるので、「このような業務は実現できないか」といったことを@SUPPORTで質問するだけでも活用できる機能を知り、改善につなげていくことができます。
また、「開発アセスメントサービス」の場で開発の方と議論することで、自社の課題が深堀りでき、HUE Classicの機能を理解した上で改善の方針を立案することもできます。「せっかく導入した良いシステムを使わないのはもったいない」という気持ちで、今後もHUE Classicのことを知っていきながら、より高いレベルを目指して業務を改善していければと考えております。



―本日はありがとうございました。


※本記事は2021年11月の内容です。