株式会社ヤナセ様

「HUE Classic Cash Management」のフル活用で
借入金管理業務や出納管理業務を効率化
さらに、「支払集中」機能の利用開始によって関係会社の振込業務まで徹底して削減

株式会社ヤナセ様

株式会社ヤナセ様は、お客さまの“豊かなカーライフ”の実現を目指し、「新車販売」「中古車販売」「アフターセールス」「金融保険」の4つの事業を、日本国内で300拠点を超えるネットワークを活かして展開されています。現在自動車業界が直面する100年に一度といわれる大変革期においても、変化を先取りした新たな価値の創造を通じて、さらなる上質なカーライフをお客さまに提供するため、果敢に挑戦を続けていらっしゃいます。

株式会社ヤナセ様は、サーバーの保守終了に伴い会計システムを刷新することになられ、約10年前に、「HUE Classic」会計シリーズの以下製品を一斉導入されました。
・財務会計システム「HUE Classic Financial Management」
・債権債務管理システム「HUE Classic Business Management」
・固定資産管理システム「HUE Classic Assets Management」
・資金管理システム「HUE Classic Cash Management」
2023年からは、「HUE Classic Cash Management」の「支払集中」(支払代行・ネッティング)機能に加え、経費精算システム「HUE Expense」の利用を新たに開始しています。

本記事では、経理財務ご担当者様に「HUE Classic Cash Management」(以下「CCM」)の活用状況や採用した背景、および新たに「支払集中」機能の利用を開始された理由等について、お伺いした内容をご紹介いたします。


インタビュー参加者:株式会社ヤナセ 経理財務部 資金課 課長 山田 雄高様

本社財務の業務負荷の軽減が現場を支える基礎作りに

—CCMを選定いただいた背景をお聞かせください。また、導入期間中に印象に残っていることはございますか。

10年程前に、サーバーの保守終了のタイミングで会計システムを入れ替えることになり、CCMを導入しました。当時の経理担当が「HUE Classic」の存在を知って、豊富な機能に加え、長期利用した場合のコストメリットといったポイントから選定し、導入に至ったと聞いています。CCMは製品リリースからまだ間もなく、成長途中の面はありましたが、だからこそ、私共の様々な要望に柔軟に応じていただけたのではないかと思います。ほとんどの機能を活用する方針としたこともあって、多機能である一方、マスターが多く複雑になってしまい、理解するまで結構時間がかかりましたね。

—導入効果についてもお聞かせください。

CCMを利用するのは、本社財務と関係各社の経理担当なので、せいぜい全国で20~30人という限られた人数です。その中でも借入金や、関係会社の出納まわりに関しては、経理財務部の中でもごく一部の人間が担当しています。そのため、システム導入に伴うコストや労力を考えると、どうしてもシステム化の検討は後回しになってしまっていました。しかし、CCMを導入したことで、例えば借入金の返済スケジュールの作成、利息計算、仕訳といった煩雑な業務を簡素化することができました。また、口座の入出金を管理できる出納管理機能は関係会社の経理でも利用しています。

導入効果は、これまで担当者1~2名が1時間程度かけていた借入金の管理に関する作業が数分で完了するようになったことです。今となっては、HUE Classicを長く利用していることもあり、こちらが基準になっているので、以前の業務と比較することは難しいのですが、年数が経っても、運用は安定していて統制された状態であると言えます。担当者の異動があってもスムーズに対応できています。

—CCMで特に便利だと感じる機能がございましたらお聞かせください。

入出金明細から自動で仕訳データを作成できる出納管理機能です。ヤナセグループの各店舗で日々現金の取り扱いがあり、従来は各店舗の最寄りの銀行口座に現金入金し各口座から本社口座へ資金を集中していました。それを3年前に入金専用カードを使ってコンビニなどのATMから本社口座へ直接入金してもらうよう多くの店舗で運用変更しました(入金件数は1日100件程度)。1件でも入出金が帳簿と合わなくなってしまう事態を防ぐため、出納管理の自動仕訳機能を駆使して管理をしています。現場の業務を手助けすることが本社の役目だと考えているので、今後も本社のオペレーション負荷を軽減しつつ現場の業務効率化を進めていきたいと思います。



「支払集中」で統制の取れた資金集中と業務効率化を実現

—「支払集中」機能の追加導入を決めた背景や経緯についてお聞かせください。

銀行のCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)等も利用し、グループ全体の資金効率化を進めてきました。他にできることはないかと、効率化の余地について検討していました。その中で、各社に最低1名ずつ、日々の支払業務の担当者がいて、毎日皆が同じ作業をしている点に着目しました。そこで、関係会社の総合振込に関する業務を本社に集約して、資金効率化と業務量削減につなげられないかと考えたことがきっかけです。そのような状況で、私自身がCCMの機能を確認していたところ、「支払集中」のメニューが目に留まったため、これを利用できるのでは、とワークスさんに問い合わせをしました。そこから、資料をいただいたり、説明を受けたりした結果、やりたいことを実現できることが分かったため、23年の4月から利用を開始することを決定しました。

銀行の提供するサービスにもCCM「支払集中」と類似した機能(支払代行)はありますが、関係各社で作成した総合振込用のFBデータを銀行の仕組みを使って手作業で集約する必要がありました。ですが、それは統制上の問題や、データの確認・承認フローが必要になる等、今よりも業務が煩雑になってしまうリスクがあるため、避けたいと考えました。関係会社の総合振込FBデータを自動で集めて、CCMの中で本社口座からの振込データへ変換して、銀行のシステムでデータ送信する方がシンプルで良いと思ったのです。結果として「支払集中」機能の導入によって、毎日10~15分程掛かっていた作業が不要になり、関係会社にとっての業務効率化に繋がりました。

—今回の「支払集中」追加導入プロジェクトにおいて、印象に残っていることはございますか。

プロジェクトの進捗確認のため、ワークスの担当者と隔週で2時間程度の打ち合わせを開催していました。細やかにスケジュール管理等をサポートしていただいたり、あらゆる質問に素早く的確に回答していただけたりと大変助かりました。設定作業は大変になると予想していましたが、既にCCMを利用していたことから、ある程度マスター設定のボリュームを削減できたため、追加導入の方が、一から設定する必要のある新規導入と比較すると大分楽に感じられました。

ワークス担当者(左)と山田様(右)

CCMのフル活用で業務効率化を推進

—御社のような「HUE Classic Cash Management」の活用をお勧めするとしたらどのような企業様でしょうか?

借入金や支払集中については、携わる人間が少ないので、そのためにシステムを導入することはコスト面のハードルが高いと思いますが、既にHUEやHUE Classicを導入していれば、気軽に利用開始できる機能ではあるので、まだ取り入れていない企業様にお勧めしたいですね。業務を自動化・効率化して、減らせるものはどんどん減らしていった方がいいと思います。

—今後の展望についてお聞かせください。

CCMは既にかなり使い倒していて、CCMの利用を通じて資金効率化する体制はヤナセグループとして十分、強固なものになったという状況です。「HUE Expense」は導入して全社的に展開したばかりですし、CBMもまだ利用を拡大する余地はありそうです。HUEおよびHUE Classic全体としては、色々とやれるところは多くあると思うので、引き続きその可能性を模索していきたいです。

※本記事は2023年8月の内容です。