株式会社ワークスアプリケーションズ（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：秦修、以下　WAP）は、ユーザー企業で構成される「ユーザーコミッティ」（以下、UC）の年次定例会を、2025年11月20日に東京会場、11月27日にオンラインで開催しました。全体で63法人・団体/104名が参加し、ユーザー同士の実践的な情報交換が活発に行われました。参加者アンケートでは、会全体の満足度は98.5％と高い評価をいただきました。

第一部：基調コンテンツ　AI時代の展望講演

　30回目の今回は、UC幹事会である日本空港ビルデング株式会社の堀様のご挨拶で開会しました。続いて代表取締役の秦が、AI時代におけるWAPの成長戦略と今後の挑戦を語りました。

　ゲスト講演では、国内外のAI研究の第一人者である慶應義塾大学　栗原様が「到来する人とAIの共生社会において求められる人材とは?」と題し、AIを効率化だけでなくイノベーションに活用する必要性について講演。現在はAIバブルの懸念があり、今後は次世代AIの実現に向けた教育と挑戦が重要であると提言されました。

第二部：ユーザー講演　製品別の活用事例を共有

　製品ごとの会場に分かれ、まずWAPの各事業責任者が今後の事業計画や開発方針を報告。その後、ユーザー企業から具体的な活用事例が紹介されました。
※ユーザー企業の生の知見が共有され、実務に直結する学びが得られる点は、UCの大きな価値です。

［ERP］
社会医療法人愛仁会　本部　財務部門　副主任　足立様

「制度対応から始めたHUEアップグレード ― 定着への工夫とこれからの一歩」

社会医療法人愛仁会様では、サーバー更新や制度対応を機に「HUE Classic」から「HUE」へアップグレードし、業務効率化と標準化を実現。移行時には、画面項目の差分確認や段階的な検証で現場の混乱を防ぎ、移行前に実施した現場向けの説明会で寄せられた声を反映することで、スムーズな定着につなげました。導入効果として、伝票入力や月次処理の負担軽減、端末管理工数の削減、多次元残高照会による分析効率の向上など、幅広い成果を紹介いただき、今後は予実管理やAI活用へと展開を進めていきたいとの展望が語られました。

［グループウェア］
株式会社アートネイチャー　情報システム部　須田様、海老沢様

「Arielで実現した業務改革～マスタ統合と現場運用改善の取り組み～」

株式会社アートネイチャー様では、2017年にグループウェアを「Ariel」へ刷新し、マスタ統合やシステム集約で業務効率化を実現。人事システムとの連携で二重管理が解消され、ワークフローやクレーム管理のAriel集約によりログイン環境も一本化されました。お客様からのクレーム管理アプリは登録の負担軽減と情報共有の迅速化に寄与しています。稟議フローの見直しや、紙申請のアプリ化により承認スピードも向上。ポータル最適化や他社サービス連携、RPA活用など、部門主導の改善も進み、Arielが業務基盤として定着したと語られました。

第三部：座談会・懇親会

　講演後は、WAP製品がノーカスタマイズで提供されている特性を活かし、共通の前提に基づきながら運用課題や活用の工夫を語り合う座談会を実施しました。懇親会では、最新のAI機能や法改正対応のデモコーナーを設置し、WAP開発者との意見交換が活発に行われました。ミニゲームなどの企画も盛り込まれ、参加者同士の交流が深まり、終始和やかな雰囲気で進行しました。

　WAPは今後も、ユーザー企業間の学び合いとネットワーク形成を支援し、製品価値を最大化するコミュニティとして、UCの活動をさらに発展させてまいります。

【ワークスアプリケーションズについて】

ワークスアプリケーションズは、1996年に日本発のERPパッケージベンダーとして創業。ノーカスタマイズや無償バージョンアップなど革新的なソリューションで、国内大手企業を中心にお客様の成長を支援してきました。個が持つ可能性を信じ、企業と個の価値を最大化する「成長エンジン」となることを目指し、「作業」を「創造」に変え、「仕事」を楽しくすることを追求していきます。

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