一般財団法人電力中央研究所様

固定資産管理領域で、日本企業に最適化した「HUE」を活用
日本特有業務の効率が劇的に改善

一般財団法人電力中央研究所様は、科学技術研究を通じて電気事業と社会に貢献する電気事業共同の研究機関であり、発電技術、送電・配電技術、エネルギー効率化、再生可能エネルギー、環境保護など、電気事業のサプライチェーンを網羅する幅広い分野の研究を行っています。

電力中央研究所様は、2023年8月に、株式会社ワークスアプリケーションズ(以下WAP)の固定資産管理システム「HUE Classic Assets Management」(以下HUE)を導入し、外資系ERPの固定資産管理機能をリプレイスされました。今回は、実際にシステムの導入をご担当された経理部門の皆様に導入後の効果を伺いました。

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インタビュー参加者:
一般財団法人電力中央研究所 経理グループ 会計担当 上席 伊藤 大樹 様
             経理グループ        並木 妙子 様
             経理グループ       中峯 久美子 様

日本独自ルールの多い固定資産管理領域で旧システム運用に課題

—まず、HUEを導入された背景についてお聞かせください。

伊藤様:
当研究所は以前、全社統一で外資系ERPの導入が進んだため、固定資産管理の領域も外資系ERPの機能を使っていました。しかし、実際に利用を開始すると、日本の税法や業務の特性に合わせた運用が難しく、業務効率が大幅に下がってしまうポイントが多数出てきました。
例えば、システム上の一括償却資産における償却方法の設定や、償却資産の電子申告ファイルの様式などが日本のルールとは異なるため、日本の運用に合わせるための目視確認や手作業が多く発生していました。
こちらの非効率な作業をなくし、より本質的な業務に集中できる環境を整備するため、固定資産管理システムを切り出して刷新することを検討しました。

中峯様:
サポート面においても、画面項目やマニュアル上で英語から直訳された日本語を読み解くのは難しく、エラーメッセージの意味を理解して問い合わせ、解決するまでに多くの時間や労力を要していました。

法令対応と使い勝手に優れた製品と充実したサービスで、業務が劇的に効率化

—HUEを選定された決め手はどのような点でしたか。

伊藤様:
実際には複数の製品を比較検討して決めました。HUEが一番安いわけではなかったものの、様々な点を総合的に評価して決めました。

一番大きかったのは、日本の税法・会計基準にしっかりと対応している部分も含め、標準機能で当所が求める全ての要件が網羅されていた点です。
現在の機能が充実しているのみならず、メジャーなバージョンアップも保守契約の中で対応され、バージョンアップの度にシステム移行・ライセンスの買いなおしなどが発生しないことも重要な要素でした。

また、提案の安心感があったことも大きなポイントでした。製品開発経験のある技術者が提案段階から参加してくれ、実現可能なことと不可能なことを明確に説明してくれました。そのため、実際に運用が改善できるイメージが早期につきましたし、導入プロジェクトが始まった後もほとんど食い違いは起きず、円滑に製品の導入が進められたと思います。

さらに提案の中では、当所にとって最適なかたちになるよう、公平に整理し情報提供をしてくれたので、WAPにお願いすれば間違いないと感じられました。


—HUE導入後の変化や効果についてお聞かせください。

並木様:
償却計算が日本の税法に則って行われるようになったことで、無駄な作業が大幅に減ったことがまず挙げられると思います。
一括償却資産における償却方法は、最初から日本の税法に合わせた設定になっているので、訂正作業は一切必要なくなりました。
また、旧定額/定率法の場合の残存償却の切替も自動でできるようになったので、大幅に手間が減ったと実感しています。
加えて、入力の利便性も向上しています。以前は棚卸の際の台帳修正は、担当者が画面で細かく修正しなければならなかったのが、ファイル取込による一括修正ができるようになり、効率化を実感しています。

中峯様:
償却資産の申告業務も大幅に改善されました。以前は3~4日かかる作業でしたが、今は1日もかからないくらいで申告が終わります。
償却資産ポータルに、必要な業務が一覧で表示されるので、その通りに進めていけば処理がスムーズに進みますし、電子申告用のファイルもそのままeLTAXで取り込めるので、非常に楽になりました。

ほかに、@SUPPORT(※)上のマニュアルやQ&Aが充実しているため、わからないことがあったとしても自分で解決方法をすぐに見つけられる点も、改善を実感しているポイントです。さらに、問い合わせするときも、書き込みと同時に、「こういうQ&Aがありますよ」と関連する情報を提示してくれるので、そこで問題が解決することもあります。問い合わせの対応も早く、丁寧に対応いただいているので、業務が滞ることが少なくなったと感じています。

※WAPが提供する、24時間365日サポート受付が可能な無償のサポートサイト

【@SUPPORTの問い合わせ入力画面】
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—導入プロジェクトの成功に寄与した要因についてお聞かせください。

中峯様:
WAPに最初、導入プロジェクトの進め方として当所が設定作業を行うと聞いた時は少し不安でしたが、導入中にしっかりとサポートしてもらえたので安心しました。
毎週の定例会ですぐに問い合わせできる体制が整っていたことと、進捗管理もきっちりしていただいたおかげで、予定通りに稼働できたと思います。さらに、自分たちで設定したからこそ、その内容や経緯も理解していて、稼働後にも非常に役立ちました。

伊藤様:
導入時のスケジュールはWAPのコンサルタントが立ててくれたのですが、振り返ってみるととてもやりやすく、リスクの少ない進め方だったなと感じています。最初の設定定義が進むペースはとても早く感じたのですが、その後のテスト期間でトライアンドエラーを何度も繰り返せたので、納得のいく仕様になるまでしっかりと設定を進めていけました。

また、私たちが導入中に工夫した点としては、製品マニュアルになるべく目を通したことが挙げられます。
@SUPPORT上に公開されているマニュアルがわかりやすく網羅的だったので、導入初期の段階で読み込みました。早い段階で機能の詳細を把握することができたため、導入プロジェクトがスムーズに進んだと実感しています。また、こちらから積極的な姿勢を示したことでお互いのコミットメントが高まり、結果的に良いプロジェクトになったと思います。

【HUEのマニュアル画面】
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注力すべき業務に、より専念できる環境実現へ

—今後の展開についてお聞かせください。

伊藤様:
HUEは安定感があり、利便性の高い素晴らしい仕組みなので、長く使い続けていきたいと思います。システムの更新は、とても時間と手間がかかりますし、経理が取り組むべき本業とはいえません。HUEを長く活用し続けることで、無駄な業務を安定して減らし、より本質的な業務に注力していけるようにしたいと思っています。

ご利用中のライセンス
・HUE Classic Assets Management

※本記事は2024年6月の内容です