株式会社ジャックス様

固定資産・リース資産などの資産管理業務の工数を半分に削減

ジャックス様

ジャックスでは、これまで、固定資産・リース資産などの資産管理業務を、表計算ソフトを使用した手作業で行っていたが、経理業務のシェアードサービスセンター構想に伴い、減損会計に対応した資産管理システム「COMPANY Assets Management」を新たに導入した。ジャックスは、これにより、散在していた資産の統合管理と、最も大きな課題となっていた減価償却の自動化を実現した。

手作業での資産管理から統合システムでの一元管理に

「COMPANY」導入以前、ジャックスには固定資産を統合的に管理するシステムがなく、月次決算時に発生する資産の償却計算もすべて、表計算ソフトを使用した手作業で行っていた。

そんな中、ジャックスは、中期的な計画としてバックオフィス業務を合理化するという大きな方針を打ち出す。その一つが、2005年10月に立ち上がった、「経理業務シェアードサービスセンター構想」だった。経理業務の合理化だけでなく、それまでバラバラだった固定資産やリース資産管理などが見直され、新たに資産管理システムを導入することとなった。

「当社は事業部制ではありませんが、北海道エリア、東北エリアという地域別に事業所が分かれており、擬似的な事業部制になっていました。それぞれに、会計チームがあり、固定資産管理も各エリアの担当者が担っていたのです。」と、経理部エキスパートマスターの高階氏は話す。

成長するパッケージシステムの「将来」を買いました

そして、資産管理システムの選定が始まった。当初は、
(1) 一からシステムを作り上げる。
(2) 既に完成しているパッケージを利用する。
(1)(2)の両面から選定を進めたという。

「それぞれ一長一短でした。一から自分たちの業務に合わせて作り上げるシステムは、確かに使い勝手はよいのですが、5年後、10年後を考えると、世の中や社内の変化に合わせたメンテナンスが発生し、非常に困難です。一方、ガチガチに出来上がっているパッケージソフトを導入するということは、購入した服に合わせて体型を変えるようなもの。無理があるのは目に見えていました。その点、COMPANYのパッケージコンセプトはその両方の問題をクリアしており、非常に魅力的だったのです。」と高階氏は当時を振り返る。 

こうして、選定の結果、「COMPANY Assets Management」が採用された。

「決め手となったのは、やはり、永続的に無償バージョンアップを行うというコンセプトですね。減損会計への対応、税率改定など財務会計部門を取り巻く環境は、今後もどんどん変容していきます。COMPANYであれば、自社で個々の対応をすることなく、無償バージョンアップとしてそれらの機能を享受することができます。」

資産管理にかかる工数を、半分以下に削減

「COMPANY Assets Management」を導入したことにより、資産管理の業務効率は飛躍的にアップしたという。

「固定資産管理にかかっていた工数を、半分以下に削減できました」と、導入に携わった経理部の棟保氏は話す。

「従来の表計算ソフトを使ったやり方では、業務が属人的になり、得られる結果も人の技量に大きく左右されます。しかし、COMPANYを導入したことにより、多くの処理を標準化することができました。」

「加えて、今回のことがきっかけとなり、資産管理業務をある程度ルール化できたことも大きな成果でした。今後は内部統制などの課題もあり、手作業で行うことは非常にリスクがあります。」

競争激化するクレジット業界。進化するパッケージへの期待

ジャックスは、「COMPANY Assets Management」導入により、事務作業を標準化し、シェアードセンターに集約することによって、飛躍的に労働力を減らすという第一番目の目的を達成した。

高階氏は「有形固定資産の管理をスタートしました。次は、リース資産、無形固定資産、ソフトウェアの管理へとCOMPANYで管理する領域を広げていくつもりです。また、将来的には、2000~3000種類もある発行前のクレジットカード在庫管理を行うことができればと期待しています。」と今後のCOMPANYへの期待を言葉にした。

※本原稿は2006年8月の内容となっております。

ジャックス 会社概要