株式会社トーシンパートナーズの皆様
インタビュー参加者:
雲田 尚志:情報システム部門 システム管理課 課長
椎名 智昭:管理本部 財務経理部 経理課 係長
小野 健治:管理本部 財務経理部 経理課 主任
平山 夏妃:財務経理部 財務課 主任
「システムの利便性向上、紙運用からの脱却」を目指す
―まずはじめに、導入前に抱えていた課題についてお聞かせください。
雲田様:
以前利用していたシステムの使い勝手が悪かった点とExcelでの管理が多いことで業務が煩雑になっていた点に課題を感じていました。以前の会計システムでは一般会計の領域のみを利用しており、債務管理、出金依頼に関してはAccessで運用していました。また、債権や出納の管理に関してはExcel、経費精算については紙で運用してたため、Excelや紙での運用も含めて改善するために新しいシステム導入を検討しました。会計システムの利便性向上に加え、当時利用していたシステムにはなくExcelで管理していた業務機能の有無が、当社のシステム導入のうえで必須条件と考えていました。
―HUE Classicの採用の理由、決め手は何だったのでしょうか。
雲田様:
当時の事務部長が公認会計士の方から、バージョンアップ等に追加費用が発生しないシステムということでHUE Classicを紹介されたことがきっかけでした。
当初システムの候補は3つほどあり、どのシステムでも弊社の必須要件は満たせない状態でしたが、HUE Classicでは機能が追加される予定があったのはポイントでした。
また、Excelで行っていた出納や債権管理の領域についてもシステム化が実現できるカバー領域の広さもポイントでした。さらに、将来追加で業務に必要な機能が発生した場合にも、無償バージョンアップで対応できるという概念が魅力的であったため、HUE Classicの採用に至りました。
HUE Classicの導入により、残業時間を大幅に削減!
―現在のHUE Classicのご活用状況や導入後の効果はいかがでしょうか。
雲田様:
まず全体として、導入時の課題であった紙の運用や、経理部門が手入力で仕訳をしていた部分や確認作業が改善でき、業務が楽になりました。当時の経理部門は決算期だけでなく通常でも20時、21時まで残業しているのが当たり前でしたが、メンバーの努力も相まって、残業自体をかなり減らすことができました。
―Accessからの移行により特に効果が出た領域はどのようなところでしょうか。
小野様:
特に効果が出たのは債務領域で、支払情報の自動補完や入力のしやすさによって、各現場担当者のミスが各段に減りました。HUE Classicでは、請求書払いの申請を行う際に仕入先を選択すると、裏側で支払条件が紐づき支払予定情報や銀行の情報まで補完されるので、人による間違いも起きにくく、実際に入力をしている現場担当者の入力業務の負荷がかなり軽減されました。
また、子会社では経理の知識がない現場担当者が入力を行います。HUE Classicでは表示項目を業務に合わせて柔軟に設定することができるため、現場担当者がわかりやすい科目名称を設定しています。これによって現場担当者が間違うことなく科目情報を選択することができるようになり、効率的に業務が進むようになりました。
【参考:請求書払い申請画面】※上記は最新バージョンの機能画面となります。
―今までExcel管理だった領域についてはどのように改善がされましたか。
平山様:
以前まで経理業務と財務業務が同じシステム上になく、出力した紙の帳票の内容を財務課でExcelに手打ちで転記し、支払日や金額等を管理していました。その業務が、出納領域の導入をきっかけに大きく2点改善されました。
まず、システム化による内部統制の強化が挙げられます。支払時の承認ワークフローの中に財務課が追加されたことで、支払予定情報等を正確に確認したうえで経理、財務がそれぞれの担当領域を承認できるようになったため内部統制が強化されました。
また、システム化するまで実施できていなかった総合振込により非常に業務が改善されました。システム化以前は振込をする際、インターネットバンキングにログインして手作業にて振込の処理を行っていました。しかし支払のワークフローに財務課が追加されたことによって、システム上で承認された支払情報を基にFBデータを出力し支払を行えるようになったため、手作業で実施していた振込処理の工数が大幅に削減されました。
システム上での支払処理からFBデータを利用した振込まで、一貫した業務が可能となり、財務課の振込業務・支払業務が本当に改善されました。また総合振込FBデータの活用に対するハードルも下がりました。
利用範囲の拡大でさらなる業務工数削減を目指す
―今後の展開、展望についてお聞かせください。
雲田様:
直近で進めていきたいのは、資金や出納にかかわる業務領域の機能をもっと活用していくことです。また、未だExcelで管理している領域も、HUE Classicの機能を活用していくことでシステム化を検討したいと考えております。例えば連結会計など、HUE Classicにも機能があるものの、まだ利用できておらず、Excel管理になっている領域もあります。システムで統合的に管理することで、アウトプットとしてより有益な情報が照会・管理できると思うので、ぜひ活用を検討していきたいです。
今後も活用を進めていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
―本日はありがとうございました。
※本記事は2021年7月の内容です。