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Web記事業務効率化, AI活用

2026/03/25

「新リース会計基準 AIアドバイザリーチャットボット」構築から学ぶ、回答精度向上と利用定着のコツ

【この記事でわかること】
・AIチャットボット導入でつまずきやすい、「回答精度改善」のポイント
・使い手にちゃんと使われる「利用定着」のポイント

目次

    新リース会計チャットボットが必要となった背景

    新リース会計基準は、2027年4月適用で、原則オンバランス計上など重要な見直しが含まれます。
    企業側では、契約の洗い出し・判定・決算対応の体制整備など、現場業務現場業務の負荷が大きくなります。

    一方で、制度文書は情報量が多く、表現も難解になりやすい。
    結果として現場からは、「結局うちのケースはどう扱う?」「判断ポイントを誰かに相談したい」といった声が多く寄せられていました。
    こうしたニーズを受け、WAPは、新リース会計基準に関する疑問に、わかりやすく回答するチャットボットの無償提供を開始しました。

    「新リース会計基準 AIアドバイザリーチャットボット」の作成・改善方法に学ぶ、回答精度向上と利用定着のコツ

    「資料をAIに学習させる」だけでは不十分で、回答が難しくなることもある

    法律に関する文章やリファレンスなどの複雑なテーマでは、単純にチャットボットに教師データとなる資料を学習させても、回答が難解になる場合があります。
    新リース会計基準に適用したチャットボットも当初、これにより、AIチャットボットの回答も複雑になる傾向がありました。
    こういった場合には、元情報をどう料理するか(例:教師データの作成方法や、AIの回答方法)について工夫を凝らす必要があります。

    回答精度改善のコツ①:「よくある質問」の作成と、壁打ち

    担当者は、公式な資料のみにこだわらず、「よく聞かれる質問」を洗い出し、回答案を作成することにしました。
    これにより、より現場の分からないことに寄り添った分かりやすい質問データを作成することができました。
    ドキュメントの活用にとどまらず、個別によくある質問などの教師データを準備する方法は、会計・法務・人事労務など、
    “正確な回答が求められる領域”の業務用チャットボットで特に有効です。

    【お役立ち情報】HUE Chatbotでは、ドキュメントを元に「Q&Aの自動生成」を行う機能があります。
    一からQ&Aを作成することが難しいシーンでは、Q&A作成の補助として重宝します。


    回答内容についても、専門家によるレビュー利用者によるテストを複数回行って磨き込むことで、
    精度とわかりやすさの両立を狙いました。

    また、今回は質問の作成を行う担当者や、これのレビュアーやテスターが存在しています。
    当たり前のように聞こえますが、AIチャットボットの作成をしっかりと進める推進担当者や協力者の確保も非常に重要になります。

    回答精度改善のコツ②:WAPのAI専門チームが伴走し、カスタムプロンプトで精度を底上げ

    適切なドキュメントやQ&Aを用意しても、どうしてもAIチャットボットが適切な質問に対して適切な回答を提示してくれない場合があります。こういった場合には、AIそのものの回答精度が上がるように、改善を行うことが重要です。

    HUE Chatbotでは、「ユーザー同義語辞書機能」や「カスタムプロンプト(AIへの指示文)設定機能」を有しており、かつこれらのAIの専門チームがフォローする体制が整っていたため、AIに関する専門的な知識がなくてもさらに細かい精度向上を実現することができました。

    利用定着のコツ:全体展開のPR設計を考える
    (適切な設置場所/積極的なPR/チャットボットができること できないことを明らかにする)

    意外と多い失敗が、「良いものを作ったのに使われない」ことです。

    ○ 適切な設置場所
    利用者が情報を探している場所(例:Webページや社内ポータル、チャットツールなど)に、チャットボットが露出していることで、
    存在を認知されやすくなります。

    ○ 積極的なPR
    利用者に向けて、定期的に情報発信をすることはとても重要です。

    新リース会計基準 AIアドバイザリーチャットボットにおいては、まず社内公開段階では最も多くの人が目につく全体チャットスペースで
    情報発信をし、多くのリアクションやテスト利用を得ることができました。
    社外公開では、プレスリリースを発信するなどして、大変多くの反響をいただくと同時に、数多くのお客様にご利用いただく結果に繋がりました。

    ○ チャットボットができること、できないことを明らかにする
    もう1つありがちな課題として、「何を聞けばいいかわからない」「質問が曖昧過ぎて、チャットボットが答えられなかった」といったケースがあります。例えば、「何でも聞いてください」とだけ言われた場合、何を質問すればよいか、困惑することもあるかと思います。

    チャットボットを開いた際の「よくある質問」を設置しておく(スタートメッセージ)
    回答できる質問の具体例を明示することで、何に答えてくれるチャットボットなのかイメージし易くなります。

    できないことや、人に聞く導線も用意しておく
    回答できない質問の具体例を明示することで、どの程度の難易度の質問までチャットボットが対応してくれるのかイメージし易くなります。

    【お役立ち情報】HUE Chatbotでは、これらの悩みに対して適切な回答が得られるような機能・導線を多数用意しています。
    (例:曖昧な質問へのAIによる自動聞き返し機能、チャットボットが回答できなかった際の管理者への連絡機能など)

    さいごに:チャットボットを“作って終わり”にしないために

    チャットボットは、導入した瞬間に価値が出るものではなく、使われながら賢くなっていくものです。
    新リース会計基準 AIアドバイザリーチャットボットも、日々利用者が増えるにつれ、ブラッシュアップを重ねており、
    より充実した回答を行うことができるようになっています。

    また、このブラッシュアップを行うためには、利用状況の把握や改善を行うための分析機能・改善導線を
    チャットボットが有しているかどうかが非常に重要です。