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2026/05/22
HUE × HULFT Square 連携ソリューションを提供開始|変化に強いデータ連携基盤を実現
このたび、大手企業向けERP「HUE」は、日本発のiPaaS「HULFT Square」との連携ソリューションの提供を開始しました。周辺システムとの接続のために「外側」で継ぎ足されてきた無数の連携アドオンや手書きプログラムの存在は、多くの企業においてブラックボックス化を招く深刻な「IT負債」となっています。本記事では、新たな連携ソリューションが解消する課題と、具体的なメリットをご紹介します。
目次
1.日本の大手企業向けERP「HUE」とiPaaS「HULFT Square」連携開始

近年、SaaSの普及によって社内のシステム数が増加し、それに伴ってサービス間の連携もかつてないほど増えています。ERPとこれら多種多様なサービスを繋ぐデータ連携はビジネスの生命線と言えますが、接続先ごとに異なる仕様への個別対応は、実装の難易度を高めるだけでなく、専門人材の不足も相まってIT部門にとってかつてないほど大きな負担となっています。
こうした課題を解決するため、大手企業向けクラウドERP「HUE」を展開するワークスアプリケーションズは、株式会社セゾンテクノロジー(以下、セゾンテクノロジー社)が提供する日本発のクラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)「HULFT Square」との連携アプリケーションの提供を開始しました。
本ソリューションは、複雑化したデータ連携網をモダナイズし、将来的な変化に強い「疎結合」なITアーキテクチャへの刷新を支援するものです。
2.HUE × HULFT Square が解決する「データ連携」の課題
多くの企業において、SaaSの台頭に伴う連携ニーズの急増に対し、その都度「個別開発」で対応してきたことが、現在のビジネススピードや管理レベルの要求と、IT基盤の実態が大きく乖離し始めているという課題があります。 この乖離は、具体的に以下の2つの側面から、企業の「負の遺産」として顕在化しつつあります。
- 多様化する連携手法と開発バリエーションの増加
かつてはファイル転送などのシンプルな手法が主流でしたが、現在はSaaSごとに異なるAPI連携や認証方式、クラウドストレージ経由など、連携のバリエーションが爆発的に増えています。これらに対し、ERPの外部に個別の連携プログラムをその都度構築する手法は、短期的には合理的です。しかし、接続先ごとに異なる作法で書かれたプログラムが乱立し、IT基盤全体が複雑化し、ビジネスの変化に即座に対応できない「スピードの欠如」を招いています。
- 運用保守の属人化と人員確保の限界
こうした個別開発によるプログラムの多くは、開発当時の環境や担当者の手法に依存しており、長年の蓄積によって全容把握が困難な「ブラックボックス」と化するケースが多く見られます。その結果、特定の担当者しか仕様がわからない「属人化」を招き、新しいシステムの導入や周辺システムの仕様変更が発生するたびに、まずは「既存の連携がどう動いているか」といった影響調査に多大な工数を要するようになります。さらに、こうした複雑な個別開発に対応できる専門人材の確保が年々困難になっていることも深刻な課題です。このように、「現状維持のための調査・改修」に貴重なリソースが奪われ続けることは、本来投資すべき「攻めのIT」へのシフトを阻む「負の遺産」となっています。
3.HUE×HULFT Square連携による3つのメリット
① 開発工数の削減と、連携スピードの向上
「HULFT Square」には、HUEとの接続をスムーズに行うためのアプリケーションが用意されています。 これにより、HUEへのデータ連携・HUEからのデータ抽出が容易になります。例えば、HUEで管理される仕訳データや債権・債務データを外部へ抽出したり、銀行明細データや取引先マスターデータなどをHUEへ取り込んだりする作業をシームレスに自動化できます。
さらに、 各種SaaSやBIツール等と豊富な標準コネクタが用意されているので、双方の仕様を深く読み解くような専門スキルがなくても、GUI上の設定だけでデータ連携を実現できます。こうした「ノーコード・ローコード」への転換は、実装工数を大幅に削減するだけでなく、連携における技術的なハードルを下げ、開発の属人化を防ぎます。その結果、システム連携全体の構築スピードを劇的に向上させることが可能になります。
※HULFT Square から HUE へのデータ入力および、HUE からのデータ出力を実装するための連携アプリケーションの詳細については、セゾンテクノロジー社の「HUE連携アプリケーション 紹介ページ」をご参照ください。
② 運用ガバナンスの強化と、品質の安定化
これまでHUEの外部に点在し、実態の把握が困難だった連携処理を「HULFT Square」上で一元管理・可視化します。「いつ・どのデータが・どこへ送出されたか」というデータフローを正確に把握できるようになることで、IT基盤全体の透明性が向上し、より強固なガバナンス体制を構築できます。
また、共通基盤化によってエラー制御やリトライ処理といった周辺機能も標準化されるため、開発者個人のスキルに依存しない高い品質を維持できるのも大きなメリットです。その結果、特定の担当者に頼り切ることのない、持続可能で信頼性の高い運用が可能になります。
③ ビジネスの変化への即応力
データ連携が「HULFT Square」に集約・標準化されることで、将来のシステム追加や刷新にも柔軟に対応できる環境が整います。
多種多様な周辺システムとの豊富な標準コネクタが用意されているからこそ、例えば、「新リース会計基準」への対応において、外部の契約管理システムや仕訳連携先の会計システムとHUEを新たに連携させる必要が生じた際も、コネクタを活用することでゼロからの開発を行うことなく、迅速な立ち上げが可能になります。
このように、汎用的な連携基盤を構築し、システム間の強固な依存(密結合)を排除しておくことで、HUEが持つ「法改正やトレンドへの迅速な追随」という標準製品ならではのメリットを最大限に享受し続けられるようになります。 法制度の変更やビジネス環境の変化に合わせて、HUE本体の標準性を守りつつ、周辺システムを迅速にアップデートし続けられる「変化に強いIT基盤」を実現します。
※「新リース会計基準」への対応においての具体的な対応イメージについては、セゾンテクノロジー社の解説記事「新リース会計基準への対応におけるデータ連携の重要性」もあわせてご参照ください。
4.次世代のIT基盤を、HUE × HULFT Squareと共に
企業の成長やビジネスモデルの変革に伴い、活用されるシステムやクラウドサービスは今後も増え続けていくことが予想されます。その中で、基幹システムであるERPと周辺システムをいかにスマートに繋ぎ、変化に強い状態を保ち続けるかは、IT部門にとって最優先で取り組むべき経営課題の一つと言えます。
「HUE」と「HULFT Square」による周辺システム連携のモダナイズは、単なるデータ連携の効率化に留まるものではありません。 これまで積み重なってきた「見えない負債」を解消し、将来のビジネス変化を柔軟に受け入れるための「持続可能なデータエコシステム」を構築する一助となれば幸いです。
本ソリューションの詳細や特徴については、以下のソリューションページをご確認ください。
大手企業向けERP「HUE」
ワークスアプリケーションズが提供する大手企業向けクラウドERP「HUE(ヒュー)」は、あらゆる業種・業態の日本企業の業務プロセスや業務ノウハウを標準化して開発されています。これにより、個社ごとにアドオン/カスタマイズすることなく、製品が進化し続けています。また、生成AIをはじめとする最新技術を標準機能として取り込み続けており、業務のさらなる高度化を支援します。
日本発のiPaaS「HULFT Square」
誰もがかんたんにデータを活用できる日本発のクラウド型データ連携プラットフォーム。オンプレミス・クラウドなど異なる環境に散在するデータを、画面上のアイコン操作だけでかんたんに連携・加工できます。(株式会社セゾンテクノロジー)