三井化学東セロ株式会社様

三井化学東セロ、販売物流システム再構築に「HUE Classic」を採用
バラバラだった事業部門ごとの業務を統合し、販売物流システム基盤を刷新

三井化学東セロ株式会社様

三井化学東セロはフィルム・シートを中心とした、日本を代表する材料加工企業で、原料樹脂からフィルム・シートの加工まで一貫した体制を構築することにより、技術革新・コスト競争力強化を図っています。
同社では、2010年から2011年にかけて、東セロ株式会社、三井化学ファブロ株式会社、三井化学株式会社の異なる事業を段階的に統合しました。旧会社ごとにそれぞれの販売物流業務が存在しておりましたが、競争力強化のため三井化学東セロではこれらを整理し、業務を統合した上で、全社共通の業務基盤となる基幹システムへの一括刷新を決定しました。
現行パッケージの構築時にカスタマイズ・アドオンで構築費用が見積時の2倍になった経緯があるため、システムの刷新にあたっては、構築リスクをいかに軽減しつつ、現状のユーザビリティを維持・向上できるかが選定のポイントとされました。

業界固有の機能や、将来的な要件も、標準機能で満たす「HUE Classic」を採用

三井化学東セロのシステムの選定においては、加工プロセスや独特の商慣習など、一般的なシステムであれば追加開発が必要な業界独自の要件(※)への対応が求められました。
そうした、これまでカスタマイズ・アドオンで構築していた機能を、「HUE Classic」では標準機能として包含しており、追加開発なしで旧システムから乗り換えることができました。
業務が複雑で多様性のあるSCM領域において、ユーザーニーズを永続的に無償で標準機能に追加していく「HUE Classic」の開発思想により、見積時より費用が膨らむリスクを回避するとともに、汎用性を担保し、メンテナンスコストの削減、属人化からの脱却が実現されます。
こうしたコンセプトから、将来的な業務変更にも柔軟な対応ができ、かつ経年コストの可視化が実現される点が、経営層に高く評価されました。

また、パッケージであるにも関わらず、柔軟な設定により画面構成や項目遷移などは従来のシステムを踏襲し、慣れ親しんだユーザビリティを維持することが可能です。そのため、業務効率を維持しつつ、大量の受注処理を行うことができ、現場担当者にも高い評価を受けました。

(※)「HUE Classic」の標準機能に実装される業界独自要件の例

在庫引当候補提案機能

受注品目あるいは予め設定されている代品に対して、管轄倉庫や納品先から出荷倉庫の距離等を勘案して、引当候補を提案。 受注機会損失の抑止、余剰在庫の圧縮に寄与します。

品目特性管理機能

「巾」「長さ」「厚み」「荷姿」などの品目特性ごとの在庫管理、受注管理、出荷管理などに対応し、様々な単位換算が可能なため、幅広い販売条件で、受注から出荷まで効率的にサポートします。

複数単位管理機能

同一品目における、在庫の複数単位管理に対応。 在庫管理時と請求時における単位の相違(容積とKg 等)に対して、複数単位間の自動換算が可能なため、換算作業が圧縮されます。

「HUE Classic」の利用を拡張することで、一層の経営強化へ

「HUE Classic」は数多くの標準機能の中から三井化学東セロに必要な機能だけを選択して導入していく手法をとっています。そのため、過去のシステム構築時に比べ、スムーズな稼動を実現することができました。

また、今後三井化学東セロでは「HUE Classic」機能の利用拡張を進めることで、在庫削減や物流リードタイムの短縮を目指しています。
例えば、前述の「在庫引当候補提案機能」に加え、倉庫間移動の入庫予定に対しても引当を可能とする「倉庫間移動予定引当機能」を無償バージョンアップとして実装していく予定です。これにより受注機会の損失が抑止され、さらに余剰在庫圧縮によるコスト削減、在庫保有リスクの低減といった、大きな効果がもたらされます。
このように、「HUE Classic」は今後も三井化学東セロの継続的な業務改善と経営強化を支援してまいります。

 



※本記事は2013年2月の内容です。